皆さん、こんにちは!
「リライブルの遺品整理」の岸野です。
今回のブログは前回のブログで綴った「遺品整理とリユース」の続きとなります。
前回のブログはこちらからご覧ください。
「遺品整理とリユース」とゴミ問題
前回は遺品整理の違法業者の存在、整理の際に必ず出る一般廃棄物(家庭ゴミ)について簡潔ではありますが、お話させて頂きました。
今回はゴミ問題に関してです。
こちらは参考画像ではありますが、このようなゴミ問題が日本にも迫ってきています。
というのも、「2025年問題」というキーワードを耳にした方もいらっしゃると思いますが、日本の人口は2050年には総人口の約30%3000万人もの減少が予想されています。
全てのケースというわけではありませんが、それだけ高齢者の方々が亡くなるという事は、
遺品の整理が発生していく事にも繋がります。
つまり、それだけの人口の方の品物が処分されていく事になるのです。
札幌に住まわれている方はご存知だとは思いますが、札幌市も昔はゴミの廃棄に関しては無料で行う事が出来ました。
ですが、現在有料のゴミ袋に変わり、市の処分施設の処理料金も年々上がってきています。
それだけゴミの処理にかかる諸々の負担が増えてきているのです。
ゴミをゼロにするというのは不可能でしょう。
しかし、削減する事はまだまだ出来ると私は思います。
その1つが私が携わってきた「リユース」です。
「リユース」というのは、使用できる品物をそのまま次の方へ使っていただく事です。
同じような言葉で「リサイクル」という言葉がありますが、リサイクルは主に資源(鉄や紙など)を再利用するという仕組みです。
使い終わったダンボールや新聞紙、チラシや衣類等の再利用が挙げられます。
札幌市をはじめ全道各地でも近年「じゅんかんコンビニ24」というリサイクル品回収ステーションが登場し上記のようなリサイクル可能品の持ち込み、処分がし易いようになっていますね。
全国でもこのような取り組みは年々増加しており、ゴミに対する日本人の意識向上が図られている事は間違いないと思います。
さて、お話が若干逸れてしまいましたが、今回はリユースに関してのお話です。
遺品整理とリユースには深い繋がりがあります。
というのも、遺品整理を行うと必ずと言っても過言ではないほど、リユース品が出てくる事が多いからです。
家電製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)や家具(ソファ、テーブル、収納棚)、カメラやスキー、スノーボード等の趣味に関わる品物、時計やアクセサリーなどの装飾関係品など・・・。
これらは目立った品目にはなりますが、これら以外にもリユース可能な品物は多種多様にあります。
そして、これらのリユース品が毎日のように廃棄されていっているのが現状です。
我々のような遺品整理業者が1から100まで、作業を行うわけではありませんので、我々が作業に入らさせて頂く頃には大半の品物が処分されてしまっていた後だったり、時にはゴミ袋の中にリユース品がゴミとしてまとめられていた事も少なくありません。
お話を伺うと・・・
「まさか使えるとは思わなかった」
「えっ?これ売れるんですか?」
「完全にゴミだと思っていました」などなど・・・
ご依頼者様もリユースが出来ると思っていらっしゃらないケースが多いように思えます。
「遺品整理で出るゴミを削減していくには」
前回お話した通り、私は元々リユース業の出身でもありますので、遺品整理の際は特にリユース出来る品物があるかどうか、ゴミとしてまとめられてしまっていないかどうか、確認するようにしています。
私が行うこのようなゴミの削減だけで日本が変わるという事はあり得ない話です。
こういった意識を1つ1つの業者さんが持ち、また、ご依頼者様にも知って頂く事で、「遺品整理」を通して日本全体のゴミ削減に繋がると私は考えています。
「遺品整理で、不要なゴミが出たから捨てる」というのは簡単なお話です。
お金を払えば、ゴミは捨てれますからね。
ですが、お金をいくら払ってもゴミの問題は解決できません。
1人1人の意識を変えていく事が重要になります。
ちなみにですが、近年日本のリユース品を海外で販売するという事業が活発化してきています。
※参考の海外での販売の様子です。
ゴミのような品物を送る業者さんもいるようで、これはこれで問題になってきているようですが、しっかりとした日本の中古品は海外では大変喜ばれているようです。
我々もこうしたリユースには賛同しており、可能な品物は極力リユース品として確保できるよう努めています。
ですが、1点だけ認識して頂きたい点が御座います。
ここまで、リユース、リサイクルでゴミが削減できるのならば、遺品整理の代金はほとんどかからないのではないか?
こうした質問をお受けする事があるのですが、正直にお答えするとそれはありません。
もちろん、買取として品物を買わせて頂く際は買取金額を作業代金からお引きさせて頂く事となりますが、それ以外のリサイクル、海外リユース等に関しては、あくまでもご協力頂くという形をとっております。
なぜなら、その場で廃棄を行えば金額がかかるだけになりますが、そうしたリサイクル品、リユース品を確保し、運搬しリユース業者さんに引き渡すのには、手間、時間、労力がかかってきます。
つまり、リユース・リサイクルを行うにも費用がかかってしまうという事になります。
大変矛盾している状況かもしれませんが、お金はかかりますが、捨てるだけなのが一番簡単なのです。
ですが、それではゴミが増え続けるだけですよね?
この点だけ、ご依頼者様と我々の間での共通認識としてお考え頂ければと思います。
さて、長くはなりましたが、「遺品整理とリユース」に関してお話させて頂きました。
リライブルの遺品整理の”想い”を少しでも感じ取って頂ければ幸いです。
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