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浴槽での孤独死・・・ご遺体は?

北海道 遺品整理専門店 リライブル株式会社の久保田です。

ブログ更新頻度が落ち気味ですが、積丹町や新篠津町等、道内各地で家財整理・特殊清掃を行っております。

石狩方面にて、浴槽の特殊清掃・・・

先日も丁度、石狩方面にて浴槽で孤独死となってしまったお家の特殊清掃に伺わせて頂きました。

この場をお借りし、改めて故人様のご冥福をお祈りいたします。

小さな地域ということもあり、詳しい事は書けないのですが、到着すると玄関ドアの前でも死臭を感じる状態で、リビングのテーブルに置かれていた生のイカが腐敗した臭気と合わさって独特な臭気になっていました。

浴室の孤独死現場の特殊清掃は今までに何度か行ったことがあるのですが、私個人としてはお湯が溜まった状態の浴槽の中で腐敗が進んでしまったケースは今回が初めてということもあり、いつもよりも少し緊張気味で臨んだのですが、弊社社長と共に作業を順調に進め、無事に完了することが出来ました。

浴槽での孤独死・・・ご遺体は?


孤独死となってしまった場合、基本的にご遺体は警察の方が引き上げます。

腐敗が進んでしまっている場合は体液等が残ってしまいますので、その後の清掃や消臭等から私達が入らせていただく流れになります。

警察の方々は浴槽内でご遺体が溶けてしまっている場合でも、基本的には遺骨等も全て引き上げるということなので、私達のような特殊清掃業者よりも大変な仕事だということが窺えます。

「特殊清掃業に携わりたい!」と思って仕事をしている私達はそのような光景を事前にある程度覚悟して臨んでいるわけですが、警察官として仕事をされている人の中には「こういう仕事がある事を警察に入って初めて知った!」という方もいると思います。

勿論、そのような現場へは教育等も受けてから入ることになるとは思いますが、知らないで警察になってしまった方にとっては1つの登竜門になっていそうです。←あくまで個人的なイメージです。

孤独死の中でも浴槽内で亡くなってしまった場合は重度の特殊清掃となる場合が多く、腐敗が進み浴槽内の水が濁ってしまっていることもあり、警察の方がご遺体を引き上げた後でもご遺品や遺骨が浴槽内に残っている場合があります。

今回についても浴槽内の汚水を汲み上げていくと故人が着用していたと思われる遺品やタオルが出てきました。

一見すると濁っていないように見えても、固形物が底の方に沈んでいる場合もあり、汲み上げていくと浴槽の水が無くなっていくにつれて臭気が増していく場合もあります。

誤って浴槽内に汚水が入っている状態で栓を抜いてしまうと、皮膚等の固形物によって排水管が詰まってしまう可能性があるので注意が必要です。

孤独死は自然死・・・

孤独死となってしまったお家の遺品整理や特殊清掃も毎週のように行わせていただいていると、「孤独死は自然死」・・・と理解しつつも色々な感情を抱きます。

孤独死の現場では、大きめのハエが多数飛び交っていることに加えて異臭があることも多いので、それまで普通の暮らしをしていた綺麗なお部屋でも雰囲気が一変してしまいます。

窓に沢山のハエが付いていたり、隣や上下階のお部屋に虫が出てくるようになって初めて発見される場合もあります。
そうした背景もあり、孤独死が起きてしまったアパートの大家さん等が、ご遺族様に対して「臭くてたまらない!」「早く元通りにして!」というようなお言葉をかけている状況を目にすることもあるのですが、その時のご遺族様の気持ちを想像すると心が痛いです。

逆に、そのような状況でも「しょうがないことだから・・・」とご遺族様にお悔やみの言葉を添えている大家さんを見るととても温かい気持ちになります。
私達はそうしたお悩みの方の期待を裏切ることのないよう、沢山の現場で経験を積み、質の高い清掃・消臭を目指し続けなければいけないと思います。

~業務とはあまり関係のないお話~

最近、TVを見ていると今年の流行語大賞は「パワハラ」になるのでは?というくらいパワハラ関係のニュースを耳にします。

各スポーツ界のパワハラ問題、部活動での暴力問題、運送会社でのパワハラに関する訴訟等・・・「暴力はいけないことだけど・・・それは少し過剰なのでは?」と感じることもあるので複雑です。

一般的に「ゆとり世代」と呼ばれている世代の私も、学生時代には部活動の先生や怖い先生から幾度となく情熱的な指導を頂きましたが、今では「あれくらい指導されていなかったら分からなかったから本当に良かった」と感謝していることも沢山あります。

モンスターペアレントと呼ばれるような方が多いと聞くので、「暴力はいけない」でも「しつけは必要」という状況の中で指導にあたる教員の方達の現状を考えると、他人事のようになってしまいますが「難しい仕事だろうな~」と思います。

パワハラと指導・・・境界線は紙一重なだけに、個人の感じ方の違いによるところと時代の変化があるとは思うのですが本当に複雑な問題ですね。

特殊清掃業を行う者で「この汚風呂を清掃しろ!」と言われたりすることがパワハラなのか?

自分が上司になったときに言ったらパワハラになってしまうのか今から不安です・・・。

そんなんことでは、もはや仕事にならないのではないかと思います。

明日は札幌市南区にて猫部屋の清掃・消臭を控えているので、効果的な洗剤・消臭剤、試したい事をイメージしながら寝床につこうと思います。

札幌市近郊(江別市、岩見沢市、石狩市、小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市など道央圏)はお見積りは無料です。
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